ウクレレは独学でも大丈夫?その答えと上手に独学する4つの方法
小さくて軽くていつでも何処へでも持ち出せるウクレレ。
みんなでワイワイ一緒に歌うのも楽しいですし、休日に一人でソファに座ってポロロン…と鳴らすのも素敵ですよね?
そんなウクレレは「ギターよりも簡単だから独学で充分」「独学でも数時間で弾けるようになる」などと耳にしたことはありませんか?
本当にウクレレは独学で弾けるようになるのでしょうか?
独学で上手に弾けるようになるためには、どんな方法があるでしょうか?
今回はそんな疑問にお答えしていきます!
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独学できるかどうかは、どこまでしたいかにもよる
結論から言えば、ウクレレは独学でも弾けるようになります。
ただし目指すレベルによっては、ずっと独学…ではなく、教室に通う方がいい場合も…。
ですから、まずは自分が目指すレベルがどの程度なのか確認していきましょう。
ウクレレには大きく
・弾き語り=ウクレレでコードを鳴らし、メロディを自分で歌う方法
・ソロ=コードもメロディも両方をウクレレで弾く方法
2つの弾き方がありますので、それぞれに確認していきます。
弾き語りの場合
弾き語りの場合はウクレレは伴奏を担当します。コードを弾くだけ。
単純に言えば、コードさえ覚えてしまえば誰でも弾けると言えます。
初心者でも例えば基本と言われているC/G7/Fの3つのコードだけでも
・ハッピーバースディ
・線路は続くよどこまでも
・この木なんの木
といった曲が弾けます。
歌もお馴染みの曲なので人によっては30分もあれば弾けてしまう人もいるので、それが「数時間で弾けるようなる」という所以です。
覚えたコードが増えていくと、当然、もっと弾ける曲は増えますし、人気のポップスの伴奏もできるようになります。
例えば、入門曲の「チェリー/スピッツ」はC/G/Am/F/Emの4つのコードで弾き語ることが出来ます。
ここまでの説明で行くと、弾き語りメインで考えている人は「なんだ独学で充分なんじゃないか」と思われることでしょう。
確かにそうとも言えるのですが、初心者用にアレンジされた歌本の多くは簡単なコードで弾き語れるように移調していることがほとんどです。
移調というのはキーのこと。カラオケなどで原曲キーを自分で歌いやすいように上げたり下げたりする機能がありますよね?
簡単なコードになる高さに移調されているため、CDなどで原曲を鳴らしながらウクレレを弾くことはできませんし、原曲キーで歌いなれている人だと「なんかキーが高く(または低く)て歌いづらい」と感じることもしばしばです。
原曲キーのコードの多くは複雑なコードもありますから、音楽理論の知識がある人ならともかく、素人が自分だけでやるのは上手に押さえるのも、コードを覚えるのも、少し根気がいるかもしれません。
ここでつまづき、ウクレレの上達を諦めてしまう人も多くいるようです。
教室に通うことで複雑なコードを押さえるコツを教えてもらえたり、グループレッスンなら周囲の人と切磋琢磨しながらやっていける、また、次のレッスンまでにここまで、という良い意味での緊張感があるので挫折しにくいとも言えますよね。
ソロの場合
ウクレレにもギターと同じTAB譜が存在します。
TAB譜というのは(ウクレレの場合は4弦なので)4本の線をウクレレの弦に見立てて、その線上に数字を書き入れ、何弦の何フレットを押さえるのかを示した譜面です。
その譜面通りに押さえて弾いていけば自ずとソロウクレレを弾けるようになっています。
ですから、本屋や楽器屋などでTAB譜を購入してそれを見ながら弾けば、誰でもウクレレソロを弾くことができるようになります。
ただ、例えばコード付きの歌本はあるけどソロ用のTAB譜がない場合や独自のアレンジをして弾きたい場合、誰かとセッションしてアドリブを入れたい、と言った、より高度なソロプレイをしたいのであれば、コードの成り立ちやスケールといった音楽理論を理解しておかないといけません。
音楽理論はピアノ経験者であればとっつきやすいかもしれませんが、今までピアノに触れたことがない人にとってはやや敷居が高く、教室に通って教えてもらう方が効率がいいように思います。
独学に向いている人
- 弾き語りがメインの人
- 移調されていても問題ない!という人
- 根気のある作業は得意!という人
- 時間に縛られたくない人
が向いていると言えそうです。
教室通いが向いている人
- ウクレレを自由自在に弾きたい!という人
- 根気のある作業は苦手で挫折しやすい人(結果が早くほしい人)
- 音楽理論について全く知識がない人
が向いていると言えそうです。
上手に独学する4つの方法
自分の目指すレベルがわかり「自分は独学で充分だな」と結論付いた人もいれば、「やっぱり教室に通ったほうが良いかな…」とさらに悩んだ人もいることでしょう。
後者で悩む人の多くはやはりどこかで「独学で身につけられないかな…」と思っているからだと思います。
ですから独学するならどんなやり方でやるのが効果的なのか、今度はその方法をご紹介します。
教本を使う
まずは教本を使用する方法です。
最近では本屋さんでも楽器屋さんでもネットショップでも、多種多様な教本を手に入れることが出来るようになりましたよね。
中にはDVDが付いていたり、CDが付いていたり、YouTubeを動画教材として使用している教材なんかもあります。
まずはこう言った教本を試すのも良いかと思います。
ただし、必ずDVDやCD、YouTube などの動画教材が付属しているものを選ぶようにだけは気をつけて下さいね。
⬇︎オススメの教材が気になる方はこちらの下記の記事もご覧ください。
通信講座を受講する
独学を考えている人の中には通える範囲に教室がなかったり、教室に通う時間がないから、という人もいますよね?
通信講座はDVDが付属していてそれをお手本に自宅でレッスンを進める方法のものと、skypeを使ってマンツーマンでレッスンを受けられるものとかあります。(後者のSkype講座は教室に通う方法と同じと考えても良いかもしれませんが)
DVD付属の通信講座は当然、マイペースで進められるメリットがあります。決まった曜日の決まった時間に空き時間を取ることはできなけど、ランダムになら空き時間がある、という人には向いている方法です。
Skypeを利用する講座の場合はレッスンの開始時間が決まっていることも多いですが、通信環境のあるPCとウクレレがあればどこでも受講できるメリットがあります。
例えばレッスンの日に急に仕事が遅くなってしまった場合、教室に通う場合は教室にたどり着くのに時間がかかり、レッスン開始の時間に間に合わないから休む…なんてこともありますよね?
でもSkype講座なら近くのカラオケボックスに駆け込んで、その場所でレッスンを開始することも可能です。
Skype講座なら、その場で質問もできますし、教室で実際に対面レッスンを受けるのと同じくらいの効果を得ることもできるようです。
自宅のDVD講座なら、例えば「古川先生の初心者向けウクレレ講座」などオススメです。
DVDは手元がアップされて撮られており、とても見やすいのがオススメのポイントです。また、先生の表情も明るく、常に笑顔で語り口も優しいのでとてもリラックスできます。
複雑な表現が苦手な方も多い年配の方からの受けも良く、講座の内容が簡潔でわかりやすいという評価が多いのは、初心者にとっては重要ですよね。
詳しい内容や、DVDの映像がどのくらい手元を大きく写しているのかなど↓のサイトでチェックできます。
歌本や無料サイトの歌本を利用する
弾き語りメインで考えている人にオススメするのは歌本や無料の歌本サイトです。
歌本はコードさえわかれば大丈夫なので、ギター向けのものでも大丈夫。
ネット上の歌本サイトでは無料のものでもかなり高品質のサイトもあります。
私がよく使っているのは「U-FRET」です。
原曲のキーのコードを表示させることもできますし、初心者向けに移調された「簡単弾き」を選択することもできます。
また、「コードのみの表示」と「ウクレレの押さえ方の表示」とを選択することも可能で、まだ覚えていなかったコードを調べる手間も省けます。
他にも、YouTubeでも動画でいろんな人が「弾き方」を公開してくれているので、そう言ったものもどんどん活用すると良さそうです!
ウクレレ・サークルに入る
ウクレレサークルに入るのもオススメです。
ウクレレサークルとは地域のウクレレ愛好家が定期的、または不定期で集まり、一緒に演奏して楽しむというものです。場所は公園やカラオケボックス、貸し切ったカフェなどで開催されます。
年齢も様々ですし、例えば主婦が小さな子連れて行っても大丈夫なサークルもあり、小さい子供がいるから教室には通えない、という主婦にもオススメです。
一緒について行ったお子さんにはマラカスを持たせて一緒に演奏を楽しんだりもできます。
講師がいる訳ではないですが、サークルでは参加者のレベルが様々のことも多く、レベルの高いプレイヤーに気兼ねなく質問できる点もメリットです。
教室選びの3つのポイント
一方、教室に通う方がいいかも…と思った人は教室に上達方法をある程度委ねる訳ですから、その場合は教室選びが重要ですよね?
講師との相性はもちろんのこと、レッスンの内容にも注目するべきです。中には開始からほとんどが講師の世間話ばかりで実際にウクレレを弾くのは50分のレッスン中10分程度。という目も当てられないような教室もあるようです。
こんな教室はもちろん論外ですよね。後は自分が目指す目的を達成できる内容のレッスンであるかどうか。ここもチェックポイントです。
- 講師との相性
- 講師の話と演奏時間とのバランスはどうか
- 自分の目指している目標を達成できる内容のレッスンであるかどうか
この3点は体験レッスンやレッスンの見学をするとある程度確認できるかと思いますので、体験レッスンは必ず受けてチェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ウクレレはある程度までは独学で充分可能な楽器です。
どのくらいのレベルになりたいのか、まずはそこから決めてみると「独学か」「教室通いか」を判断する目安になります。
独学でやり通したい人は本文の「上手に独学する4つの方法」をぜひ参考にしてみてください。
また、教室通いが良いと判断された人は本文でご紹介した「教室選びの3つのポイント」は、最低限チェックするように注意してくださいね。