なぜウクレレと言えばカマカなのか


ウクレレについて検索すると必ず目にするのが「kamakaーカマカー」です。

カマカとはハワイのウクレレ老舗メーカー。ウクレレを弾いている人で知らない人はいないでしょう。

どうしてこのカマカはこれほどに知名度が高く、人気があるのでしょうか?

ハワイのウクレレと言えばカマカ?

ウクレレは各国で生産されています。

日本ではFamousやLUNA、AriaやMahaloなどがよく知られるメーカーです。他にも国内では多数の工房があり、名工こだわりのウクレレが世に続々と誕生しています。

しかし「ウクレレと言えばハワイ産」という事で、ハワイ産のウクレレを一本は持っていたいと思う方も多くいるのではないでしょうか?

ウクレレはハワイにやってきたポルトガル人が作ったブラギーニャという楽器が元になっていると言われています。

ハワイの職人たちがブラギーニャの改良を重ねていくうちに、ウクレレが生まれ、同時にウクレレメーカーが誕生しました。

ハワイではカマカ、コアロハ、Gストリングが三大メーカーと言われています。そして世界ではどうかというとカマカとマーチンがウクレレの二大メーカーと言われています。

マーチン自体がアコースティックギターですでに世界によく知られているブランドですよね?ギターからウクレレを始めた方にも人気なのかもしれませんね。

少し話が逸れてしまいましたが、ハワイでも、そして世界でもウクレレの代表メーカーとして認められているカマカ。カマカは「ウクレレの王様」と言われることもありますが、納得ですね。

この事実からみても、「ウクレレと言えばカマカ」という図式ができてしまうのは当然のことと言えるでしょう。

カマカの歴史

老舗と言われるカマカですが、どのくらい古いのかその歴史を少し追ってみましょう。

カマカの最初の工房は創設者であるサミュエル・カイアリイリイ・カマカの自宅地下でした。1916年サミュエル・カイアリイリイ・カマカが自宅の地下に設立した「カマカウクレレ&ギターワークス」それが現在のカマカの始まりです。今から100年以上も前なんですね!

1921年には自宅地下からサウス・キング・ストリートに移り、1928年にはカマカのシグネチャーウクレレであるパイナップルウクレレが誕生します。

これまでにはない形でデザインされたパイナップルウクレレは世界中で有名になりました。

現在、初代のサミュエル・カマカは亡くなってしまいましたが、ファミリーがその意思をしっかりと継いでいます。

「もし楽器を作ってファミリーの名前を傷つけるなら、ガラクタは作るな」

これがカマカの理念です。創設者のこの言葉はずっと受け継がれていて、生産体制が変化しても変わりません。

現在のカマカの製造責任者である、カマカ社の三代目クリス・カマカは必ず一本一本、全てのウクレレの最終検品を自らの手で行なっています。

ファミリーが代々、創設者の理念を受け継ぎ、守り抜いているこの姿勢はファミリーの愛情の深さも感じますよね?

そこもまた、多くの人がカマカウクレレに惹かれる理由の一つなのかもしれませんね。 

カマカのウクレレの種類とオススメのモデル

先ほど少し触れたパイナップルウクレレはカマカ社のシグネチャーウクレレとして知られていますが、現在のカマカウクレレのライナップを確認していきましょう!

HF-1 STANDARD   

一番人気のソプラノウクレレです。ネックはマホガニー材・指板とブリッジはローズウッド。ハワイアンコアの木目を引き立てるラッカー仕上げです。

HP-1 STANDARD PAINAPPLE 

こちらがカマカのシグネチャーウクレレです。1928年にパテントを取得済。8の字シェイプボディとデザインが違うだけでなく、音の響きや音質が違い、とろけるような柔らかい音が特徴です。

HF-2 CONCERT 

HF-1、HP-1よりもスケールの長いコンサートサイズのウクレレです。手が大きめの女性や男性などはHF-1よりもHF-2の方がコードを押さえやすいという方も多いです。

HF-3 TENOR4-STRING

ジェイクシマブクロも愛用するフルボディのテナー4弦モデルです。フレット数が18フレットで一気に音域が広がります。

HF-36 TENOR 6

テナー6弦モデル。1弦と3弦は復弦になっていて、オクターブ違いで、それぞれ2本の弦が貼られています。1978年ハワイの特産品としてホワイトハウスに献上されたモデルです。

HF-38 TENOR8-STRING

テナー8弦モデル。全ての弦が復弦。1、2弦がユニゾン。3、4弦がオクターブ違いで、合計8本の弦がはられたモデルです。

HF-4 BARITONE

フレット数が19フレット。ボディも一番大きなサイズのモデルです。ギターの1~4弦と同じ調弦になっているので、ギタリストが扱いやすく好まれるモデルです。

現在こちらの7つのラインナップを持つカマカ。

初心者は扱いやすく、人気の高いHF-1、HP-1、HF-2がオススメです。

カマカのウクレレの評判と音

カマカの新品ウクレレを購入した方で「カマカって鳴らない…?」と感じる方がいるようです。

個体差もあるようですが、実はカマカは「弾きこむほどになるウクレレ」とも言われます。

その訳は使用されている板の厚み、構造などによるものです。

例えば、最初から良く鳴ると言われるコアロハに比べ、カマカの板は厚く、その差は倍近くになります。

木製の楽器の鳴りは水分量と関係していて、木材の乾燥が進むと鳴りが良く鳴ると言われています。

楽器には乾燥は大敵なのですが、程よいスピードでの乾燥が必要なんですね。

天候の変化やエアコンなどの急な乾燥は割れの原因になったりすることもありますが、徐々に水分が抜けてくると水分のあった場所に空洞ができて音が共鳴するのだそうです。

せっかく高額のカマカを手に入れたのに篭った音しか出なくてガッカリ…という方も根気よく弾き続けることで音が変化していきます。

間違っても「鳴らないから」とお蔵入りにしないでくださいね。

毎日一時間でも取り出して弾くことで空気が回りますし、自分の腕も上がります。空気が回ることで楽器が程よく乾燥していき、自分の腕が上がることで綺麗な音が出せるようにもなります♪

相乗効果で半年ほどすれば音が劇的に変化するかも!

みんながよく迷うコアロハとの比較

ハワイ産のウクレレを買おうというときに、「カマカとコアロハで迷っています」という質問をよく目にします。

どちらもハワイでは代表的なウクレレメーカーですね。

メーカーの違うウクレレですので、比較するのは難しいですが、それぞれの特徴を記しておきましょう。

カマカの特徴は先述した通りに明るいカラッとした乾いた音色でありながら、低音の響きも良く、この低音の響きは厚めのボディ材を使用しているカマカの特徴と言えると思います。

コアロハは軽快な音のイメージです。コロコロとした乾いた音を出すハワイアンコアの特徴はカマカと同様ですが、カマカに比べるとやや明るい音

コアロハの材は薄く作られていて、音量はコアロハの方が大きく、最初からよく響くと言われています。

初心者の1本目にカマカ 周囲はどう思う?

これからウクレレを始めようと思っているという初心者の方でも最初から良いものが欲しいから、と一本目にカマカのウクレレを購入しようと迷っている方もいますよね?

そんな方の中には最初から初心者がカマカを持っているのは周囲はどう思うだろうか…と心配になる方もいるようです。

  • 「上手じゃないのにもうカマカって思われる?」
  • 「生意気に感じられる?」 
  • 「教室で浮く?」

こういった心配を抱えているなら、心配は無用です。

そもそも、どんな楽器でどのようにウクレレを楽しむかは個人の自由ですよね?

予算に余裕がある方は最初から良いものを購入して練習するのはとても良いことだと思います。

楽器は粗悪なものを使ってしまうと上達できません。上質のものを購入できるならそれに越したことはないと思います。

「良いものを持っているな、羨ましいな」と思われることはあっても、生意気に思われたりすることはほぼないでしょうし、教室で浮いたりする心配も大丈夫ですよ!

堂々としていましょう!

カマカのヴィンテージウクレレ

ヴィンテージウクレレの魅力は弾き込まれた楽器だからこそ鳴る、新品とは異なる「音」と「材質」。ヴィンテージウクレレは、かつては沢山手に入ったコア材の質が非常に良いと人気です。

特にカマカは状態によっては新品よりもヴィンテージの方が良く鳴ると言われることもあります。

ゴールドラベル

カマカで1940~60年ごろまでに制作されたウクレレがゴールドラベルのウクレレです。サウンドホールから見えるバック材の内側に貼られたラベルがゴールドのものがゴールドラベル。

かなり古いものになるので、状態の良いものを探すのが難しくなってきているようです。

ホワイトラベル

1970~2000年ごろまでの白いラベルのものがホワイトラベルです。

こちらはまだ状態の良いものを見つけやすいということで、人気です。ネックや指板まで全ての素材がハワイアンコアというオールコアというモデルもあります。

カマカを買える場所

カマカの魅力にとりつかれたら、次は購入。でもカマカ ウクレレはどこで購入できるのでしょうか?

また、どこで購入するのが一番お得?

ここからは、カマカウクレレを購入に関する情報をご紹介します!

国内の楽器店

カマカのウクレレは国内の楽器店でも入手することができます。専門店ではないショッピングモール内などの楽器屋さんに置いているのは大抵HF-1でしょうか。

近くに専門店があるなら他メーカーやモデルの比較などが実際にできるのでオススメですが、近くに専門店がない場合はネットショップを利用すると良いですね。

例えば、J-Guitarは取り扱っているウクレレの数が多く、新品からヴィンテージまで取り扱っています。また、動画を貼ってくれているものもあり、スピーカーを通してではありますが、音を確認することもできます。

現地で買うのが安いのか?

カマカはハワイの楽器ですから、もちろんハワイでも購入することが可能です。ですが、実は現地よりも日本に輸出される方が多く、日本には在庫があるのにハワイには在庫がない、という場合もあるようです。

ですが、日本で買うよりは3割ほど安く手に入れることが可能で、場合によっては工場でアウトレット品を5割の価格で購入できたという例もあります。

アウトレット品と言ってもあのカマカですから、カマカの理念に沿った製品、つまり楽器としてカマカの名を汚さない素晴らしい楽器であることは間違いありません。

もしハワイ旅行の予定があり、スケジュールに余裕があるならばカマカの工房を見学してみると良いですよ。そこでアウトレット品に出会えるかもしれません。

Amazonでも購入可能?

ここに取り扱われていないものはないんじゃない?と思うほどに取扱商品の幅の広いAmazonですが、カマカのウクレレも取り扱われています。

ただ、同じ通販でも先ほどご紹介したJ-Guitarなどとは違い、個体の写真が掲載されているわけではありませんので、どんな木目のカマカが届くかは届いて見なければわかりません。

好みの木目のものが届いたらラッキーですね。

ちなみにこの木目については音とは関係がないと言われていますが「カーリー」と呼ばれる横縞模様がはっきりと出ている個体は上質なハワイアンコア材の証拠。

カマカの場合はゴールドラベル期のヴィンテージものに、このカーリーがしっかりと入った個体があり、高値で取引されています。

カマカに始まりカマカに終わる?

誰が言ったのかウクレレは「カマカに始まりカマカに終わる」そんな格言があります。

ハワイのウクレレの三大メーカーであるカマカ、コアロハ、Gストリング。

2019年現在、コアロハは創業25年、Gストリングは創業26年。そしてカマカは創業103年

この数字を見ても分かる通り、カマカは圧倒的な歴史の長さですね。

それぞれ好みの音やデザイン、予算などありますから必ずしもカマカを持たなくてはならない、ということはありませんが、ウクレレの歴史を語る上でカマカの存在は外せません。

現在も世界中で素晴らしいウクレレが新たに誕生して行っていますよね。

日本の個人工房の職人さんにも、名前は浸透していなくてもとても素晴らしい技術を持った職人さんがたくさんいると言われています。

100年以上にわたり、カマカは最高のウクレレを妥協せずに作り続けてきました。その音を聞き、その楽器に触れた人がウクレレに魅了され、それぞれ独自のウクレレの開発に取り組んできたんですね。そしてそれが現代も続いているわけです。

カマカウクレレ自体に魅力を感じるか感じないかは人それぞれですが、カマカがウクレレの「王様」と称される理由や根拠は分かった気がしませんか?



※この記事の画像はRyan McGuireによるPixabayからの画像 を使用しています。

最初のコメントをしよう

必須